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「大切な友達だから」
最終章
「なつかしい友達」


(35)
「ルー!!!」

ふり向いたクーは大声を出しながらルーに抱きつきました。

「すごくすごく、さがしたんだよ!どこに行っていたの?」

そう言いながら、ルーに抱きついたまま、離しませんでした。

「クー、ぼく大きなネコさん達と仲良しになったんだよ」

ルーはちょっと痛かったけど、抱きつかれたまま言いました。

「大きなネコ??ルーの見たって言う大きなネコ?」

クーは横に立っている大きな猫をちらっと見ながら、そう言いましたが、

でも、クー達が住んでいた町の犬のジョンよりもちょっとだけ小さいのです。

「違うよ、もっともっと大きいネコだよ」ルーがそう言いました。

その時、ルーと一緒に来た、大きなネコが

「このノッポのネコが知っているとさ」と教えてくれました。

「え??大きなネコの正体を知っているの?」

クーは抱きしめていた手を離して、後ろにピョンと跳ねました。

「クー、これでやっと町に帰る事ができるよ」

ルーはそう言いながらニコニコしています。

クーはうれしいのとびっくりなのとが混ざって、声が出ませんでした。


NEW !
(36)
「やっと、大きなネコに会えるんだよ。それでスーとミーが待っている家に帰ろうね」

クーは少しでも早く帰りたかったのです。

「うん帰ろうね。でも、大きなネコを見てからね。ネコはどこにいるのかなぁ」

ルーはノッポのネコの方を見ながら言いました。

「じゃぁ、おれについて来るんだよ」

ノッポのネコはシッポをピン!と立てて、路地裏に向って歩き出しました。

そこはお店やさんが沢山並んでいる路地でした。

「クンクン、なんだか良い匂いがするよ。なんだか懐かしい匂いだ」

「こ、これは・・・!!パンの焼ける匂いだ!クー!パンだよ!」

そうです。スーとミー、ルー、そしてクーがいつもパンクズを食べに行っていた

町のパン屋さんと同じ匂いでした。

「そう言えばスー達僕らがいなくなってからも、あのパン屋には行っているのかなぁ」

ルーはちょっと気になっていました。

「ううん。4匹集まらないと行かないって約束だから、きっと行っていないよ」

クーはそう信じたかったのかも知れないです。

「そうだね。じゃぁ僕達がこのパン屋さんでパンを食べるのはいけないよね」

ルーはお腹がペコペコでしたが、ちょっとだけがまんする事にしました。

その時!

ゴゴゴーーー!!!!

「おい!逃げろ!!」

大きな音がしたと同時に、ネコ達はいちもくさんに逃げていなくなってしまいました。

2匹は横にあったかべの穴に逃げ込みました。


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